2015年7月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:3181ページ
ナイス数:66ナイス

ウツボカズラの甘い息ウツボカズラの甘い息感想
罠にかかっていくのが分かったので、初めの文絵のところは読むのが辛かった。
ウツボカズラがどんなんか気になって調べてみたら、気持ち悪かった。犯人の所業にぴったり。
途中のトリック?は、三人称なのに!って思ったけど、驚いてページを繰る手が止まらなくなった。
読了日:7月31日 著者:柚月裕子
水滸伝 1 曙光の章 (集英社文庫 き 3-44)水滸伝 1 曙光の章 (集英社文庫 き 3-44)感想
水滸伝北方謙三作品も初めてで、予備知識なしに読み始めたけど、すごい面白かった。
王進も林冲も魅力的。林冲にひどいことが起こりすぎ。最後は涙を浮かべてしまった。
登場人物が多いので、続けて読まないと忘れてしまいそう…。
読了日:7月30日 著者:北方謙三
オリーブの罠 (講談社現代新書)オリーブの罠 (講談社現代新書)感想
作者の思い入れが強すぎてついていけず、読むのを途中でやめてしまった「オリーブ少女ライフ」よりオリーブという雑誌を客観的に見ていて、読みやすかった。
私がオリーブを認識したのが90年代なので、人生の方向性を導くような熱気を知らないのが残念。
媚びずに好きな格好をしたり、好きなことをしたりするっていうのは、今の自分磨きに通じるところがあると思った。
やっぱり先進的な雑誌やったんやなあ。
読了日:7月29日 著者:酒井順子
空飛ぶタイヤ (Jノベル・コレクション)空飛ぶタイヤ (Jノベル・コレクション)感想
池井戸作品やから、きっとこのままじゃないとは分かっていたけど、後半まで読んでて辛かった。
最後まで読んですっきり。
最後の銀行員と週刊誌記者のくだりが腹黒い感じで、一番良かった。
読了日:7月28日 著者:池井戸潤
3時のアッコちゃん3時のアッコちゃん感想
バイタリティに溢れたアッコさんが羨ましい! 色々上手く行きすぎやねんけど、明るくて前向きになれる。 神戸のフロイン堂のこととか、梅田の地下とか細々載ってて面白かった。 「シュシュと猪」の「新しい土地。どんな自分になることも可能だった」がすごく響く一文。
読了日:7月24日 著者:柚木麻子
捏造の科学者 STAP細胞事件捏造の科学者 STAP細胞事件感想
取材の過程を丁寧な文章で。科学的なことにも詳しくて、信頼されている記者の方だから書けた本だと思った。
功を焦っていたベテラン研究者が未熟な研究者の発見に乗っかってしまったっていう事件だったと感じた。
200回作製したという発言に対して不思議に思っていたが、何となく解消。
若山氏の税金に対しての「ただ失敗しただけでは無駄遣いではないです」という言葉の通り、失敗した=無駄遣いのような風潮にならないことを祈る。
読了日:7月22日 著者:須田桃子
私はフェルメール 20世紀最大の贋作事件私はフェルメール 20世紀最大の贋作事件感想
贋作=複写やと思っていたけど、確かに「フェルメール風」な方が信じてもらえやすいし、美術館にも飾ってもらえるなぁ。
ハンも初めは美術界の欺瞞を明らかにするつもりだったのかもしれないけど、結局はお金の誘惑に流されてしまったと思った。
真偽の判断は、専門家の経験と知識に基づいたもので、絶対ではないとのこと。
真偽は、高価な絵画を購入する人にとっては重要なことかもしれないが、絵画を鑑賞する者には、案外大したことじゃないのかもしれない、と思った。

読了日:7月13日 著者:フランク・ウイン
ブラック・ベルベットブラック・ベルベット感想
シリーズ物と気がつかず、どこかで見た人名だと思いつつ…。前二作は既読やねんけど、どんな話だったか全然思い出せない。
夜行列車のシーンが良かったな。ちょっと「出雲夜想曲」と被るけど。結末は、かなりあっけなかった。
読了日:7月5日 著者:恩田陸
決めて断つ (ワニ文庫)決めて断つ (ワニ文庫)感想
書店で見かけて、思わず買ってしまった。
広島にいた頃、ニュースで大リーグで活躍する黒田の話題がちゃんと取り上げられてて、広島の人は本当に好きなんやなぁって思っていたので、今回帰って来はって、良かった。
読むと優柔不断なようにも思えるぐらい、迷いに迷って「決断」という言葉が表す通り、重みがある。
しかも決めた以上は、しっかり責任も果たそうとする姿は格好良い。
少しでも、野球を楽しめはったら良いのになぁって、余計なお世話ながら思った。
次は前田智徳の本も読みたい。
読了日:7月2日 著者:黒田博樹

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