2014年7月の読書メーター
読んだ本の数:25冊
読んだページ数:7745ページ
ナイス数:47ナイス

UNKNOWN (講談社ノベルス)UNKNOWN (講談社ノベルス)感想
話は結構普通なんだけど、設定が自衛隊という特殊な環境なので、面白く読めた。前に読んだ「少年たちの密室」は力技でねじ伏せて、結末まで持って行ったって感じたけど、これは自然な展開。朝香二尉が魅力的。
読了日:7月31日 著者:古処誠二
書物迷宮 (講談社ノベルス)書物迷宮 (講談社ノベルス)感想
どんな手段でも本を入手する書物狩人のシリーズ二作目。
短編4篇。最初二編が持って回った感じの文章で、苦手。
続編も出ているみたいやけど、読むか迷う。
でも、「九割まで事実を用いて組み立てた上に、一割の虚構を混ぜ込んである」とあとがきにあり、すごい知識量とリサーチ力、かつ構成力だと思う。
読了日:7月30日 著者:赤城毅
続 暮し上手の家事ノート続 暮し上手の家事ノート感想
町田さんの家事を月ごとに紹介。
予定を立れば慌てなくて済むのは分かってるけど、やる気が…。「今すむことは今すぐに、その日のことはその日のうちにやってしまう努力こそ、忙しさから自分を解放する唯一の方法だと思います」自分がグダグダ主婦なので、耳が痛い。
8月の戦争についての話は、心打たれた。
戦争が終わる前に満州から東京へ帰って来たけれど、満州で親しくしていた人が命をなくされたとのこと。帰ってきてからも、疎開などで苦労された。
涙を誘おうとせず事実を淡々と抑え気味に書いてあるので、余計に心に染み入る。
読了日:7月28日 著者:町田貞子
私の梅原龍三郎私の梅原龍三郎感想
梅原龍三郎氏のことは、高峰さんのエッセイを読むまで知らなかった。高峰さんのエッセイによく出てくるので、気になって読んでみた。
家族ぐるみのお二人の親交の程がよく分かる一冊。
絵画のことはよく分からないけど、収載されている「カニ(高峰秀子嬢)」の高峰さんの目の力強いこと!国立近代美術館に足を運びたい。写真がたくさん載っていて、昔の文化人の集まりって知的で素敵だと思った。そして、高峰さんはとても美しい。
読了日:7月27日 著者:高峰秀子
青子の宝石事件簿 (ハルキ文庫 わ 1-21)青子の宝石事件簿 (ハルキ文庫 わ 1-21)感想
主人公の青子がすごく良い子だったし、読んでて気持ちが良かった。ただ私が宝石に全然興味がないので…。興味のある人が読めば、もっと楽しめるのかも。
読了日:7月25日 著者:和田はつ子
特捜部Q ―知りすぎたマルコ― <a href=*1" align="left" style="margin:0 5px 5px 0;border:1px solid #dcdcdc;">*2">特捜部Q ―知りすぎたマルコ― *3*4のオーネさんの感想">感想
カールにとって、悲いことと嬉しいことが同時に。
マルコが危機に遭うたびにハラハラ。早くカールに!って思いながら読んだ。
謎はあるけどカールたちが謎解きするわけじゃないので、ミステリとは言い難いけど、いつものメンバーの掛け合いが楽しかったし、粋なはからいが良かった。ゴードンはこれからも出てくるのかな。イライラする…。
読了日:7月24日 著者:ユッシ・エーズラ・オールスン
物語ること、生きること物語ること、生きること感想
作家の人のエッセイを読むと、
昔のことを感じたことを含めて、すっごく覚えているなぁということ。
すぐに忘れてしまう私にはムリだ…。
上橋菜穂子さんの小説は、骨格がしっかりしていて、物語に厚みがあるなぁと思っていたんだけど、体験したことや感じたこと、考えたことをしっかり組み込んでいるからなんだと思った。
「むしろ、人と同じことをしていながら、そこに人とは違うものを感じ取ることのほうが大切だと思います。」
確かに作家として飽きられることなく長く物語を紡いでいくのに、必要な要素だ。
読了日:7月24日 著者:上橋菜穂子,瀧晴巳
プロ野球12球団ファンクラブ全部に10年間入会してみた!  ~涙と笑いの球界興亡クロニクル~プロ野球12球団ファンクラブ全部に10年間入会してみた! ~涙と笑いの球界興亡クロニクル~感想
野球ファンの私には堪らない一冊だった。終始にやにやしっぱなし。
巨人の特典がすごいのは想像通りだったけど、西武もそうなんかぁって思った。確かにレオも凛々しいし、正統派って感じがする。CQ(カープ・クオリティ)には笑った。広島に住んでた頃に読んでたら、確実に入会してた!スラィリーもCQだと思う…ファンには可愛く見えるけど。中日のガブリのぬいぐるみ欲しい!!
読了日:7月22日 著者:長谷川晶一
新宿鮫 (光文社文庫)新宿鮫 (光文社文庫)感想
大沢在昌
鮫島の晶を思う気持ちと口は悪いけど晶の鮫島を思う気持ちが良かった。今じゃ無理やけど、ちゃんと伏線もあってちゃんと推理小説。次も読んでみたい。
読了日:7月22日 著者:大沢在昌
腰痛放浪記 椅子がこわい (新潮文庫)腰痛放浪記 椅子がこわい (新潮文庫)感想
くなくなる気持ちも分かる。結果的には治ると分かっていたが、様々な治療を試していて、本当に治ったのか疑問に思うぐらい、治らない。
潜在意識は何をしでかすのか分からない奴で、恐ろしい。
「作品にはそれぞれに読者に迫ってくる力があって、それを受けとめるだけの力がない時には読めないものだと気付かされた。」
パワーがあるうちに、色々な本を読んでおきたい。
読了日:7月21日 著者:夏樹静子
学校では教えてくれない!  国語辞典の遊び方学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方感想
今まで読んだ辞書に関する本が編纂者側から書かれていたものばかりだったのが、今回は使う人の側から。
辞書の成り立ちが面白かった。「タツオセレクト!オススメ辞書ガイド」も良かった。新明解は確かにごちゃごちゃしてて、苦手だったなぁ。。知らなかった「ベネッセ 表現読解国語辞典」が欲しくなった。読み物としても面白そう!
読了日:7月19日 著者:サンキュータツオ
夏を殺す少女 (創元推理文庫)夏を殺す少女 (創元推理文庫)感想
初めてオーストリアミステリーを読んだ。酒寄さんの翻訳は読みやすくて好き。小児性愛者は気持ち悪く人間として最低。ヨーロッパの小説でよく題材に出てくるから、問題視されているんやろな。日本も、もっとそうなればよい。暗い重いテーマを扱っているが、主人公たちに救われて読後感は良い。
読了日:7月18日 著者:アンドレアス・グルーバー
エコール・ド・パリ殺人事件 レザルティスト・モウディ (講談社ノベルス)エコール・ド・パリ殺人事件 レザルティスト・モウディ (講談社ノベルス)感想
エコール・ド・パリという言葉は初めて聞いた。アンリ・ルソーもそうだったのか。個性的すぎて、彼らの絵は好みじゃないな…。
ちゃんとした推理小説。謎を解く人の印象はうすかったけど。何故密室を作るのか、それにも応えてくれている。
読了日:7月16日 著者:深水黎一郎
ロスト・ケアロスト・ケア感想
祖母が認知症で、グループホームに入居しており、他人事とは思えない問題。勘だけでなく、データを挙げて疑いを確信に持っていくのが良かった。様々な問題を包括しつつ、きちんとミステリになってる無駄のない小説。とても面白かった。
読了日:7月15日 著者:葉真中顕(はまなか・あき)
荊姫―ハイスクール・オーラバスター (コバルト文庫)荊姫―ハイスクール・オーラバスター (コバルト文庫)感想
昔、すごく好きだったシリーズ。なかなか出なくて、追いかけるのを止めてしまっていた。これを読んで、また読みたいと思うかなって思ったけど、やっぱりあの頃には戻れない・・・。天使/来撃に載ってたものが多数。
読了日:7月14日 著者:若木未生
送り人の娘 (カドカワ銀のさじシリーズ)送り人の娘 (カドカワ銀のさじシリーズ)感想
古事記がベース?の古代ファンタジー。キャラクターの描写が甘い気がしたけど、苦しむ火具地の人々を黄泉へ送るシーンがすごく良かった。狭霧にはもっと活躍してもらいたかった。
読了日:7月13日 著者:廣嶋玲子
エンド・ハウスの怪事件 (創元推理文庫)エンド・ハウスの怪事件 (創元推理文庫)感想
ポワロのヘイスティングズの扱いの悪さが面白かった。いつの時代も名探偵の助手は辛い(苦笑)もちろんストーリーも。きっちり伏線も拾ってくれるし。、重要な伏線の一つは、日本人よりイギリス人の方がより納得しただろうと思う。(邦題が色々あるのか。「邪悪の家」を間違えて読むところだった)
読了日:7月11日 著者:アガサクリスティ
陪審評決〈下〉 (新潮文庫)陪審評決〈下〉 (新潮文庫)感想
なかなか先に進まず、読むのが大変やったけど、下巻の途中からやっと面白くなってきて、評決がどっちに決まるのか、ドキドキした。私はタバコを吸うことを選んだ人の問題なので、癌で亡くなっても仕方ないと思うから、賠償責任なんてありえない。
読了日:7月9日 著者:ジョングリシャム
陪審評決〈上〉 (新潮文庫)陪審評決〈上〉 (新潮文庫)
読了日:7月9日 著者:ジョングリシャム
紫式部の欲望紫式部の欲望感想
三者的に見るから源氏は節操なしに見えるけれど、源氏に言い寄られた側の女性の立場になって「こんなに格好いい人が私を…!」と少女マンガのように読めば楽しめるのかと気づかされた。ただ、それがはじめにで書いてあるので、それ以降のいくつかは、こじつけに感じてしまった。「出家プレイ」には笑えた。
読了日:7月6日 著者:酒井順子
教場教場感想
どろっと嫌な話が多かった。蟻の話とか怖い。警察官になった大学の知り合いがいたけど、こんなに大変だったのか…。最後の「背水」が良かった。
読了日:7月6日 著者:長岡弘樹
死神の浮力死神の浮力感想
以前の著作ほど、意表を突かれることはなかったけど、子どもが殺されてしまった両親の心情がリアルな表現で、心がじくじく痛んだ。千葉とのかみ合わない会話が面白かった。「陳腐なハッピーエンドが現実になったら、すごいことだから」
読了日:7月4日 著者:伊坂幸太郎
一週間 de 資本論一週間 de 資本論感想
用語は理解できたけど、まだあやふや。やっぱり難しい。浜矩子さんとの対談が興味深かった。
読了日:7月4日 著者:的場昭弘
冷血冷血感想
世田谷一家殺害事件を思い出した。
ディックは自分を大きく見せようとする男で、どこにでもいてもおかしくない感じだけど、ペリーの方は優しさがあったりして、ちぐはぐで怖い。ニュージャーナリズムという手法らしいけど、完全に小説。すごい。
読了日:7月2日 著者:トルーマン・カポーティ
簡単、なのに美味い! 家めしこそ、最高のごちそうである。簡単、なのに美味い! 家めしこそ、最高のごちそうである。感想
美味しい焼きそばの作り方をネットで紹介してらしたので試しに作ったら、本当に美味しくて!
他にも美味しいレシピ載ってるかと思って読んでみたけど、話し言葉で読みにくいし、せめて手順は箇条書きにしてほしかった。「日常を大切にすること。日常をだれに見られてもいいように、きちんと生活すること」という言葉が一番良かった。
読了日:7月2日 著者:佐々木俊尚

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