2016年3月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2697ページ
ナイス数:102ナイス

命売ります (ちくま文庫)命売ります (ちくま文庫)感想
解説でプレイボーイに連載されていたことを知ってビックリ。 羽仁男は、最後は死に追われている状態に戻ったから、私たちと同じように死に怯えながら生きていくんやな。軽い文章で若者に向けてのサービスも含めながら、死について思いを馳せさせるのがすごい。「死に追われていると感じていた間だけ、あの恐怖は目をそむけてもそむけても映る(略)やはり人間にとって一番こわいのは不確定な事柄で、「これだったのか」と思い当ると、俄かに恐怖は薄れるものらしい。」この部分が心に残った。
読了日:3月31日 著者:三島由紀夫
名探偵浅見光彦の食いしん坊紀行名探偵浅見光彦の食いしん坊紀行感想
ユーモアに溢れた文章で、読みながらニヤニヤしてしまう。
平塚亭のお団子、食べに行きたい。
ほうとうをすごく貶してたことが記憶に残っていて、麺だけ山梨で買って家で作ってみたけど、美味しかった。
地域としては東が多いので、関西にいたままなら読んでも、こんなに楽しくなかったかも。

読了日:3月25日 著者:内田康夫
異人館画廊 幻想庭園と罠のある風景 (集英社オレンジ文庫)異人館画廊 幻想庭園と罠のある風景 (集英社オレンジ文庫)感想
ブリューゲルの絵画に絡ませていて、面白かった。最後の崖のシーンも母親が子どもを守る強さを表していて、とても良かった。
千景と透磨の関係もなかなか前に進まないけど、素直じゃない二人も可愛い。

読了日:3月24日 著者:谷瑞恵
ミレニアム 4 蜘蛛の巣を払う女 (下)ミレニアム 4 蜘蛛の巣を払う女 (下)感想
第3部で リスベットがいい方向に変化したように思ったんやけど、結局元に戻ってしまった感じ。
スティーグ・ラーソンが書いたら、今まで通りに伝えたいことを小説に絡めてきたはず。
今回のは単なるエンタメ小説になってしまっていた。

読了日:3月22日 著者:ダヴィドラーゲルクランツ
ミレニアム 4 蜘蛛の巣を払う女 (上)ミレニアム 4 蜘蛛の巣を払う女 (上)感想
ついつい前の作者との違いを探して読んでしまう。
読了日:3月18日 著者:ダヴィドラーゲルクランツ
陽気なギャングは三つ数えろ (ノン・ノベル)陽気なギャングは三つ数えろ (ノン・ノベル)感想
あとがきに「ひたすら楽しく読めることだけを考え、書きました」の言葉通り、下劣な火尻にはイライラしたけど、楽しく読めた。9年ぶりですっかり忘れていたけど、成瀬の冷静沈着な感じがとても好きで、色々ズレてる響野も良いな。案外、成瀬がまともかもって新発見。
ワンパターンであれ、これからも楽しんで読める作品を書いて欲しい。

読了日:3月10日 著者:伊坂幸太郎
ジャイロスコープ (新潮文庫)ジャイロスコープ (新潮文庫)感想
作品よりインタビューが面白かった。「魔王」とかは、15年のキャリアの中で、中学生期だったとのことで、反抗期だったのねって思った。
そして、ジャイロスコープ収録の野心作は、私には合わず気持ち悪くなってしまった。これから読むけど、私にとっては著作を網羅するのではなく、読む作品を選ぶ作家になったと思う。
それが分かって、逆にまた伊坂作品を読もうって思うようになった。
読了日:3月7日 著者:伊坂幸太郎
「要領がいい」と言われる人の、仕事と勉強を両立させる時間術「要領がいい」と言われる人の、仕事と勉強を両立させる時間術感想
・「面倒だ」と思った瞬間、効率は1/2以下になる
・教養と知識を分別し、ロスを減らせ
・気分に任せず、パターンを作る
・嫌なことほど習慣化する
という言葉が印象に残った。
何冊も時間管理の本とかライフハック系の本を読んでたけど、これを読んで読むのをやめようと思った。
読了日:3月4日 著者:佐藤孝幸
悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3)悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3)感想
今回の事件もものすごく残酷。ここまで、残酷にする必要があるのかは疑問に感じる。 先に「その女アレックス」を読んでしまっているので、 カミーユが幸せそうで、心が痛かった。 仕掛けはあんまりやったし、衝撃的 な「その女、アレックス」を先に出すのも仕方ない。 「その女アレックス」を少し読み返したら、本物のカミーユもルイも魅力的だったので、続きも翻訳してほしいな。
読了日:3月1日 著者:

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