2014年9月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:3212ページ
ナイス数:20ナイス

水時計 (創元推理文庫)水時計 (創元推理文庫)感想
情景描写が細かくて、初めはなかなか集中して読めなかった。じめじめした沼地の雰囲気は伝わってきた。
細かい伏線が後々まで活きてくるのが面白かった。
続編があるそうなので、妻の容態も気になるし、翻訳されていたら、また読もう。
読了日:9月27日 著者:ジム・ケリー
チューダー王朝弁護士シャードレイク (集英社文庫)チューダー王朝弁護士シャードレイク (集英社文庫)感想
謎解きを楽しむというより、チューダー朝時代の思想や文化を楽しむという話だった。あと歴史背景も。高校生の頃に読んでたら、英国国教会の話が分かりやすかったなぁ。
主人公のシャードレイクのコンプレックスに悩む姿や、嫉妬心が人間らしくて良かった。
清教徒革命のクロムウェルと別人(遠縁だけど)って、訳者のあとがきを読むまで気が付かなかった…。
読了日:9月24日 著者:C.J.サンソム
にんげん蚤の市にんげん蚤の市感想
「人間鑑定図」の中島誠之助や「小さな棘」の無名の配達人などの若い人に対する優しい心遣いが心地よかった。
司馬遼太郎を偲ぶ「菜の花」の最後の一文に泣いた。
読了日:9月20日 著者:高峰秀子
白雪姫には死んでもらう (創元推理文庫)白雪姫には死んでもらう (創元推理文庫)感想
刑期を満了した青年が殺人事件の現場の故郷に帰ってきたことから、田舎の集落の平穏が崩されていく。
「鉄壁の自制心と上品な振る舞いを教え込まれてきた」というオリヴァーに惹かれた。ドイツにも貴族が今もいることに、驚いた。しかも警察に勤めているとか。ドイツの文化は、あまり馴染みがない。
楽しんで読める小説で触れることができるなんて、一石二鳥。
読了日:9月19日 著者:ネレ・ノイハウス
首折り男のための協奏曲首折り男のための協奏曲感想
初めの四篇は、読んでる間どろっとしたもの感じ、気分の良いものじゃなかった。
ただ「月曜日から逃げろ」がものすごく面白くて、それだけで大満足。上手すぎる。
「合コンの話」も良かったな。
読了日:9月17日 著者:伊坂幸太郎
NHK「あさイチ」スーパー主婦の直伝スゴ技!NHK「あさイチ」スーパー主婦の直伝スゴ技!感想
牛乳飲み始めました、これ読んで。
キッチンの引き出しの中がぐちゃぐちゃで気になっていたんだけど、どうしたら良いか分からず、三年。この本で解決しそう。
いちいちスーパー主婦の言うことにツッコむところから入る筆者。
すごい共感した。でもスーパー主婦の技のすごさに撃沈。
少しずつ実行していきたい。

読了日:9月12日 著者:伊豫部紀子
代替医療のトリック代替医療のトリック感想
鍼も代替医療とは知らなかった。しかもプラセボ効果以上の効果がないとは。
きちんとした通常医療には副作用の説明があるため、
代替医療は緩やかに効果があり、副作用がないのではとぼんやり感じことから、
惹かれていたんだと思った。
この本には載っていない代替医療に挑戦したことがあるけど、全く効果がなかったのは、信じていなかったからだな。
信じたい人は、信じていればいい。ただ効果のないものに税金を使うことだけはやめてもらいたい。(チャールズ皇太子、しっかりして…)
読了日:9月11日 著者:サイモンシン,エツァートエルンスト
エアーズ家の没落下 (創元推理文庫)エアーズ家の没落下 (創元推理文庫)感想
結局、怪奇現象の原因は分からないまま。拍子抜けはしたけど、どうでもよくなるぐらい次々に起こる不幸に翻弄された。主人公が結婚しようと思ったのは館が好きやったからやんね、絶対!
最後の一文で主人公が厄を招いたと思ったが、解説を読んで、原題に注目したら…そういうことか!
読了日:9月3日 著者:サラ・ウォーターズ

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